まめな話 その1
こんにちわ
2013の冬の入り口にお知り合いになった方に
紫花豆の、甘露煮です。これ、大きさが写真ではわからないのですが
ものすごく、大きいのです! びっくりするほど。
長野の豆だそうです。
そのご婦人がご自身で煮た物を、宅急便で送って下さったのでした
もう感激! つやつやふっくら、少しの塩が利いた甘いお豆は
本当に美味しく、見た目も美しい。季節の恵みそのもので
白い皿の上に盛ると、まるで日本画の静物のようでした。
お礼の電話をしたときに「大きいでしょう。お友達をびっくりさせるのが嬉しくてみんなに贈るのよ」
弾んだ声でそうおっしゃっていただきました
はい、本当に驚きました!
その方は、季節の味覚をお料理するのが大好きだそうなのですが
「栗、銀杏、いろいろあるけれど、だんだん大変になってくる。
歳を取っても変わらずに、作ることができるのはお豆だなと思ったの」
とのこと。
その言葉、素敵だなあと、胸に来てしまいました。
確かに銀杏を割ったり、栗をむいたり、たとえばなますの大根を刻むのだって
今は普通にできるけれど、歳を取れば、だんだんしんどくなってくるだろう
そして、だんだんとおっくうになって、やらなくなるかもしれない。
また、やっても傷をつけたり、昔のように綺麗に剥けなくなるかもしれない。
眼もおとろえて、力も無くなってくるのです。
それはそれで構わないけれど、やっぱりそれでも季節の食べ物を美味しく煮て、こしらえてたのしみたい。
そう思ったら「お豆!」と思ったその方の気持ち
とても素敵で理にかなっていると思いました。
そしてそして、私も今年から、お豆を煮る習慣をつけようと、心に決めました。
しかも美味しく、私もお友達に配れるくらいに! を時間をかけて目指そうと思います。
そのくらい、今年頂いたお手製の煮豆は、素敵な贈り物に思えたのです。
ということで、年末は、美味しくお豆を煮たのですが…それはまた次回の記事で。
まめな話 その2に続きます。